美容師の道具
シザーのお手入れと研ぎの基本:毎日のセルフメンテと年1回のメーカー研ぎ
美容師のシザーを長持ちさせるお手入れの基本を整理。毎日のセルフメンテナンス5ステップ(洗浄・拭き取り・オイル・セーム革・ネジ確認)、研ぎに出す頻度と費用の目安、メーカー研ぎと研ぎ屋の違い、避けるべきオイルまで教育的に解説します。
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この記事の根拠
この記事は公開情報5件をもとに作成しています(最終確認日 2026-09-25)。
出典一覧を見る
- 美容師シザーのお手入れ、自分で出来るポイントをメーカーが教えます|キクイシザース (確認日:2026年9月17日)
- 美容師ハサミ(シザー)の研ぎ修理と切れ味を保つセルフメンテナンス|キクイシザース (確認日:2026年9月25日)
- 研ぎ(修理)の依頼方法と流れ|キクイシザース (確認日:2026年9月17日)
- 美容師ハサミ(シザー)の値段は高い?10万円超も!?相場価格の理由|キクイシザース (確認日:2026年9月17日)
- ハサミとぎメンテナンス|ハサミ屋はやし (確認日:2026年9月17日)
シザーのお手入れと研ぎの基本:毎日のセルフメンテと年1回のメーカー研ぎ
美容師のシザーの価格は、5万円以下で買えるものから20万円以上する高級ブランドまで幅があるとされています(出典: キクイシザース https://www.scissors.co.jp/blog/scissors-price/ )。手入れ次第で寿命と切れ味は大きく変わります。この記事では、シザーメーカーが公開している情報をもとに、毎日のセルフメンテナンスの手順と、プロに任せる「研ぎ」の考え方を整理します。特定の商品やサービスを推奨するものではなく、手入れの基本を知っていただくための教育的な内容です。
毎日のセルフメンテナンスは5ステップ
シザーメーカーのキクイシザースは、日々のお手入れを次の5ステップで解説しています(出典: キクイシザース https://www.scissors.co.jp/blog/how-to-maintenance/ )。
- 汚れを落とす:刃についた汚れや髪の毛を流水(お湯)でサッと流します。温水を使うことで油分を含んだ汚れも落としやすくなります。
- 水気を拭う:湿気はシザーの大敵とされ、水分が残らないよう柔らかいタオル等でしっかり拭き取ります。
- オイルを垂らす:触点(刃の交差部)にシザー専用オイルを数滴。余分なオイルのベタつきは汚れの付着の原因になるため、きれいなティッシュや布で拭って全体に馴染ませます。
- セーム革で拭う:細かな刃のバリ(返り刃)を取って切れ味を保つ効果があるとされています。刃元から刃先へ、表刃を親指で軽く押すような感覚で拭います。
- ネジをチェック:オイルを注すと開閉が緩くなることがあるため、ネジの緩みを確認し、緩んでいれば専用ドライバーで締めます。
また、器具の除菌・消毒を行った後は、ステップ1に戻って消毒液を洗い流し、必ず油を差すことが推奨されています(出典: 同上)。消毒と手入れはセットで考える習慣が、サビと切れ味低下の予防につながります。
オイルは「専用品」を使う理由
オイルなら何でもよいわけではなく、ニオイのあるもの・粘度が高く汚れが溜まりやすいもの・乾くと固まるもの・酸化しやすいものは避けるべきとされています。実際に、修理で預かったシザーのネジを外すと固まった油とホコリがべっとり付いていた、という事例がメーカーから報告されています(出典: キクイシザース https://www.scissors.co.jp/blog/how-to-maintenance/ )。
切れ味低下のサインと研ぎのタイミング
切れ味低下の主な原因としては、返り刃(バリ)・刃こぼれ・ネジ調整の狂いが挙げられています(出典: キクイシザース https://www.scissors.co.jp/blog/scissors-togi-maker/ )。研ぎを依頼する際に伝える症状の例として、研ぎ店のハサミ屋はやしは「ハサミが切れない」「毛がすべって時間がかかる」などを挙げています(出典: ハサミ屋はやし https://hasamiya884.jp/SHOP/togi.html )。
使用環境や使用頻度、持っているシザーの丁数によって違うものの、メーカー修理に出す頻度の目安は1年に1回程度とされています(出典: キクイシザース https://www.scissors.co.jp/blog/scissors-togi-maker/ )。切れ味が落ちた状態で研ぎ直しをせずに使い続けるとシザーに余計な負担がかかりダメージが広がるとされるため、異変を感じたら早めに出すことが道具を守ることにつながります。
費用は依頼先によって異なります。例えば、シザーメーカーのキクイシザースは研ぎ(修理)の通常料金を1丁4,950円、納期を工場到着より約2週間と掲載しています(2026年9月時点の公式掲載、出典: キクイシザース https://www.scissors.co.jp/maintenance/ )。研ぎ店のハサミ屋はやしは、研ぎ・メンテナンス料金をシザー・セニングとも3,938円(税込)と掲載しています(2026年9月時点の公式掲載、出典: ハサミ屋はやし https://hasamiya884.jp/SHOP/togi.html )。
メーカー研ぎと研ぎ屋、どちらに出すか
シザーはメーカーごとに刃の設計・技術が異なるため、基本は製造元(メーカー)での研ぎ・修理が推奨されています。他社に研ぎを出して切れなくなったというケースがよくあり、他社で研がれたシザーは刃角度を戻すために必要以上に刃を落とさなければならないこともあるとされています(出典: キクイシザース https://www.scissors.co.jp/blog/scissors-togi-maker/ )。
さらに、ごくまれに乱暴な修理業者によって加工熱を加えられるとステンレス鋼が「焼き鈍り」して金属自体が弱ることがあり、一度焼き鈍りした鋼は元に戻せないとされています(出典: 同上)。研ぎ先は価格だけでなく、そのメーカーの刃を扱った実績で選ぶことが、道具への投資を守ることにつながります。
開業前なら:日常のセルフメンテナンス用品をまず揃える
お手入れ用品は、シザーを買った時点で必要になる道具です。単価は高くないものの、これを後回しにすると、最初に決めた1丁の状態を保ちにくくなります。一方でメーカー研ぎは開業直後に必要になるものではないため、開業時に用意するのは日常のセルフメンテナンスに使う分、と切り分けられます。
道具全体の順番と総額の考え方は、独立開業・開店準備で揃えるべき道具ガイドの「揃える順序の考え方」「揃えるときの総額の考え方」にまとめています。
すでにサロンを持っているなら:研ぎのタイミングと依頼先を見直す
すでに営業していて切れ味の低下や毛がすべる感覚があるなら、研ぎに出すタイミングです。使用頻度や本数にもよりますが、メーカー修理の目安は年1回程度とされ、切れ味が落ちた状態で使い続けると刃への負担が広がるため、異変を感じたら早めに出すほうが道具を守ることにつながります。研ぎ先はメーカーごとに刃の設計・技術が異なるため、基本は製造元へ依頼し、価格だけでなくそのメーカーの刃を扱った実績で選ぶ視点も、稼働しながらの依頼先選びで役立ちます。
まとめ
- 毎日のケアは「洗う→拭く→オイル→セーム革→ネジ確認」の5ステップ。消毒後は必ず油を差し直す。
- オイルは専用品を使う。固まる油は故障の原因になる。
- 研ぎは年1回程度が目安。毛がすべる等の異変を感じたら早めに出す(料金は依頼先によって異なる)。
- 研ぎ先は基本的に製造メーカーへ。安易な他社研ぎは刃を傷めるリスクがある。
シザー本体の選び方は「カットシザーの選び方」(https://prospora.jp/articles/cutting-scissors-erabikata/ )、購入後の保管・持ち運びは「シザーケースの選び方」(https://prospora.jp/articles/scissor-case-erabikata/ )をあわせてご覧ください。
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