美容師の道具
すきばさみ・カットコームの選び方【プロ用・美容師向け基礎ガイド】
美容師のプロ用道具として、すきばさみ(セニングシザー)とカットコームをどう選べばよいかを整理。素材・歯の構造・静電気や耐熱性の違いなど、選定基準を教育的に解説します。
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すきばさみ・カットコームの選び方【プロ用・美容師向け基礎ガイド】
美容師の開業準備・道具選びでは、シザー類ばかりに目が行きがちですが、日々のカットワークを支えるのは「すきばさみ」と「カットコーム」という基礎道具です。この記事では、両者の役割の違いと、それぞれをどんな基準で選べばよいかを整理します。特定のブランドや商品を推奨するものではなく、選定の考え方を知っていただくための教育的な内容です。
すきばさみとセニングシザーは同じ道具
「すきばさみ」という呼び方を聞いたことがある方も多いと思いますが、これはセニングシザー(毛量調整用のはさみ)の日本語の呼び名で、両者は同じ道具を指します(出典: salon-chart.com https://www.salon-chart.com/6981 )。スキ率・刃の種類(正刃・逆刃・段刃など)による選び方の詳細は、当サイトの別記事「セニングシザーの選び方とおすすめ比較」(https://prospora.jp/articles/sennging-scissors-erabikata/ )で詳しく解説していますので、そちらをあわせてご覧ください。
本記事では、すきばさみ(セニングシザー)と組み合わせて使うことの多い「カットコーム」に焦点を当てて解説します。
カットコームの基本構造
カットコームは、リングコームやジャンボコームと違って柄の部分がなく、歯の密度が上下で異なる形状が主流です(出典: FreeSTビューティーマガジン https://beauty-st.co.jp/media/basic-comb/ )。
- 粗歯(あらば):歯と歯の間隔が広い側。髪を大きくとかす、柔らかいカットラインを作るのに向いています。
- 密歯(みつば):歯と歯の間隔が狭い側。はっきりとしたカットラインを作りたいときに使います。
1本のコームで粗歯・密歯を使い分けられる一体型が主流のため、購入時はこの両方の歯がどの程度の密度で作られているかを確認するとよいでしょう(出典: salon-chart.com https://www.salon-chart.com/1918 )。
素材で選ぶ
コームの素材は大きく分けて「プラスチック系」と「木製」があり、それぞれ特徴が異なります。
プラスチック系(カーボン含有素材など)
サロン向けのプロ用コームでは、航空部品にも使われるような高耐久のスーパープラスチックが使われている製品があります。特に黒色のコームには、カーボン(墨)を含有させることで静電気が起きにくくなっている仕様のものもあります(出典: Y.S.PARK公式 https://www.yspark.co.jp/tool/comb_332/ )。
一般的な傾向として、プラスチック製は耐久性に優れる一方で静電気を起こしやすいとされているため、カーボン含有など静電気対策がされているかどうかは選ぶ際のチェックポイントになります(出典: FreeSTビューティーマガジン https://beauty-st.co.jp/media/basic-comb/ )。
木製(つげ櫛など)
木製のコームは静電気を起こしにくく髪にやさしい一方、水分に弱いという傾向があるとされています(出典: FreeSTビューティーマガジン https://beauty-st.co.jp/media/basic-comb/ )。サロンでは薬剤やシャンプーで水に触れる機会が多いため、木製を選ぶ場合は乾燥・保管方法への配慮がより重要になります。
耐熱性・耐薬品性で選ぶ
サロンワークでは、カラー剤やパーマ液などの薬剤、ドライヤーやアイロンの熱にコームがさらされる場面が多くあります。プロ用として販売されている製品には、耐熱性・耐薬性を備えているものがあります(出典: Y.S.PARK公式 https://www.yspark.co.jp/tool/comb_332/ )。日常的に薬剤・熱を使う施術で使うコームは、この耐性表示の有無を確認しておくと、変形や劣化のリスクを減らせます。
機能面のチェックポイント
素材以外にも、以下のような設計上の工夫が施されている製品があります。
- パーティング(分け目取り)のしやすさ:先端の歯が短く作られ、ブロッキングや分け目を取りやすくする設計(出典: Y.S.PARK公式 https://www.yspark.co.jp/tool/comb_332/ )。
- しなやかさと硬さの両立:背面に一定間隔で穴(スリット)を設け、たわみやすさを調整する設計。
- グリップ性:手や指から滑りにくい材質・形状かどうか(出典: FreeSTビューティーマガジン https://beauty-st.co.jp/media/basic-comb/ )。
これらは必須条件というより「あると作業効率が上がる」機能であるため、自分の施術スタイル(分け目を取る頻度、湿った髪を扱う頻度など)に照らして必要性を判断するとよいでしょう。
お手入れ・消毒・保管
美容師が使う道具は、法令上・衛生上の観点から消毒液(バーバサイドなど)に浸すなどの消毒が一般的に行われています。使用後は付着した薬剤を洗い流し、清潔で乾燥した場所に、直射日光を避けて保管することが基本とされています(出典: FreeSTビューティーマガジン https://beauty-st.co.jp/media/basic-comb/ )。特に木製コームを使う場合は、水分が残った状態での放置を避けることが長持ちさせるポイントです。
まとめ
- すきばさみはセニングシザーの別名で、同じ道具。選び方の詳細は「セニングシザーの選び方とおすすめ比較」(https://prospora.jp/articles/sennging-scissors-erabikata/ )を参照。
- カットコームは粗歯・密歯の使い分けができる一体型が主流。
- 素材はプラスチック系(カーボン含有で静電気対策されたものもある)と木製(静電気は起きにくいが水分に弱い)で特性が異なる。
- サロンワークでは耐熱性・耐薬品性の有無も選定基準になる。
- 消毒・乾燥保管などの日常のお手入れが、道具を長持ちさせる基本。
どの製品が自分の施術スタイルに合うかは、実際に手に取って重さ・しなり・グリップ感を確かめてから判断することをおすすめします。
参考
記事の確認に用いた公開情報です。
- comb_332|Y.S. PARK Professional (確認日:2026年8月24日)
- comb_101|Y.S. PARK Professional (確認日:2026年8月24日)
- 美容師愛用カットコームおすすめ2選!選び方から使い方メンテナンス方法まで現役プロが伝授 (確認日:2026年8月24日)
- セニングシザーとは?種類や選び方・研ぎ方をプロが解説 (確認日:2026年8月24日)
- 新人美容師におすすめなコームの特徴と選び方をサロン店長経験者が徹底解説|FreeSTビューティーマガジン (確認日:2026年8月24日)